マジェスティ 簡単なデータベース

以下のマジェスティに関する情報は、くまんぼ個人が独自に調べたもので間違いなどがある可能性があります (各情報は2005年1月現在)

 ■ マジェスティの歴史(1) 〜主要モデルのトピックス

1995年8月

8月20日 : マジェスティ250発売、47万9千円(税抜)
 開発キーワード「プレステージ・コミューター」、カタログキャッチコピー「新スポーツセダン、はじまる」
 営業呼称「YP250」  機種コード「4HC1〜5」

    
シート下メイントランク容量約29リットル、フロントトランク約17リットルに加え、フロア部分に床下トランクを備える。
リアブレーキはドラムタイプ、車体下部は樹脂素材剥き出しの無塗装仕上げで、内装やシートはグレーだった。
当初の商品名は、排気量数字が付く「マジェスティ250」。

1996年

日本より少し遅れて、イタリアを中心に欧州での発売を開始。 3千台の販売目標に対して2万台の販売実績。
小排気量が好まれる欧州のスクーター市場において、250ccクラスとしては異例の大ヒット。
また国内でも、累計販売台数1万台を記録。

1997年11月

11月10日 : リアディスクブレーキ採用の派生グレード「SV」発売、52万9千円(税抜)
 営業呼称「YP250S」  機種コード「5CG1、5CG3」

  
専用サイレンサー・キャリパーの塗色・ハイマウントストップランプなどで「走り」のイメージを押し出した「Sports Version」。
駆動系や足回りも見直され耐久性のある専用パーツが使われていたが、4HC系がマイナーチェンジを繰り返すたびに
4HC系にも多くの部品が流用されることになった。

1998年4月

国内販売累計2万5千台を記録

1998年6月

6月1日 : 「SV」をベースにアンチロックブレーキ機能を搭載したグレード「ABS」発売、55万9千円(税抜)
 営業呼称「YP250A」  機種コード「5CG2、5CG4」

  
ABS装備以外には、専用エンブレムと専用ツートーンカラー外装、デジタルオドメーターなどで差別化。
ABSユニット設置位置の関係で、フロア部分の床下トランク容量が他機種より若干少なくなっている。
リアドラムの「STD」、リアディスクの「SV」、リアディスク+ABSの「ABS」という3本立てのラインナップが完成。

1999年2月

機種コード「4HC」モデルの販売(生産)を終了、最終的に4度のマイナーチェンジをうけ「5型」でその幕を下ろす。
3型でビッグマイナー(プーリー特性変更、発電容量アップなど)をした関係から、 大別すると1〜2型の前期型、
3〜5型の後期型に分けられる。

1999年10月

10月15日 : フルモデルチェンジして発売、54万9千円(税抜)
 開発キーワード「快適革新」、カタログキャッチコピー「走りとゆとりの新世界基準、誕生」
 営業呼称「YP250」  機種コード「5GM1、5GM8」

    
旧型の約2倍(ヘルメット2個収納可能)という巨大なシート下トランクを備えた、エポックメイキングなモデル。
リアディスクブレーキが標準装備となり、マルチリフレクター式デュアルヘッドランプや開閉式導風スリット
(スクリーン内部の負圧低減目的)、左右別体フロントトランクなどが装備された。
シート下メイントランク容量約54リットル、フロントトランク容量約10ロットル+約2リットル。
ガソリンタンクがフロア下へ大きく移動した関係で、フロア部分の床下トランクスペースは消滅。
旧モデル同様、海外への輸出もされる。

2000年末

国内販売累計5万台超を記録。

2001年末

年間の国内出荷台数だけで1万台超という、二輪業界では近年まれにみる大ヒットモデルとなる。

2002年3月

3月18日 : 5連メーターなどを採用してビッグマイナーチェンジ、55万9千円(税抜)
 営業呼称「YP250」  機種コード「5SJ1、5SJC」
    
タコメーターやマルチディスプレイなどを装備した5連メーターや、アンサーバック機能付きリモコンキーシャッターなどを採用。
他にもシート表皮や前後サス見直しなど、外見面での変更はほとんど皆無ながら中身は大幅変更。

2002年5月

5月10日 : アンチロックブレーキ機能を搭載したグレード「ABS」発売、59万9千円(税抜)
 営業呼称「YP250A」  機種コード「5SJ4、5SJE」

  
専用エンブレムを装着して、ABS搭載モデル復活。
関係者の話によると、ABSユニット分の重量増による運動性能確認(設置場所の試行錯誤)に時間をかけているらしく、
その事が登場が遅れた要因らしい。
要するに、STD車両開発時はABSを搭載する事は基本的に考えられていないようである。

2002年6月

6月7日 : カスタマイズ仕様のグレード「C」発売、57万9千円(税抜)
 営業呼称「YP250C」  機種コード「5SJ3、5SJD、5SJH」

  
ショートスクリーン、パイプハンドル、ホワイトメーターパネルなどを採用。
のちに限定モデルのベースになるなど、いつの間にかマジェスティのスタンダードポジションを確立。
ベースモデルの「STD」、ABSモデルの「ABS」、カスタムモデルの「C」という
旧モデル同様の3バリエーション展開に。

2002年末

年間の国内出荷台数21,083台(シリーズ過去最高)で、国内メーカーとしては14年ぶりに軽二輪単独銘柄2万台超を記録。

2003年3月

シリーズの生産累計20万台をヤマハが公表。

2003年5月

5月30日 : シリーズ初の限定モデル「Cリミテッドエディション・レッド&ブラック」発売、59万9千円(税抜)
 営業呼称「YP250C」  機種コード「5SJF」

      
当年5月末注文締切で、5〜9月の期間中に2000台の限定生産。
メーターパネル、収納スペースのマットや照明、リアサススプリング、シートのパイピングなどを赤に統一した。
車体色の正式名称は「ビビッドレッドカクテル1(赤)」と「ブラック2(黒)」。

2003年9月

欧州向け輸出車として、ミラノショーに「マジェスティ400」を発表展示(北米へも輸出展開)。
「走行性能革新」をテーマとして、最速ミディアムコミューターを提唱する「第3世代マジェスティ」・・・とリリース。

2003年10月

第37回東京モーターショーに、400ベースの250cc版が「グランドマジェスティ」の名称で市販予定車として参考出品展示。

2003年11月

営業呼称「YP250A(ABS)」モデルが、日本国内での販売を終了。

2004年2月

マジェスティ400発売(海外専売)
 営業呼称「YP400」  機種コード「5RU1」

  
フューエルインジェクション装備のDOHCエンジン、アルミフレーム、前後ホイールの大径化などがセールスポイント。
海外で要望の高いキーエントリー式のイモビライザーを標準装備。
南アフリカ仕様が逆輸入車として、62万9千円(税抜)で国内へ流通。

2004年3月

3月3日 : 400ベースの250cc版「グランドマジェスティ」発売、58万9千円(税抜)
 開発キーワード「大人のスポーツセダン」、カタログキャッチコピー「もっと先へ、もっと遠くへ」
 営業呼称「YP250G」  機種コード「5VG1」

  
エンジン以外のプラットフォーム大半を輸出モデルの400cc版と共有する、国内専売モデルとして登場。
400cc版と違いイモビライザーは装備しないが、リモコンキーシャッターを標準装備する。
コンセプト的には従来機種(5SJ系)と異なる位置付けになる関係から、5SJ系「STD」+「C」の2機種と併せて
シリーズ3バリエーション展開は継続。

2004年6月

6月30日 : 限定モデル「Cマッドブラックエディション」発売、58万9千円(税抜)
 営業呼称「YP250C」  機種コード「5SJJ」
  
国内販売累計(95年8月〜04年4月)10万台記念として、6〜8月の期間中に1000台の限定生産(当年6月末注文締切)。
クロムメッキヘッドライトエクステンションに加え、マフラープロテクター、エンブレム、メーターなどを専用パーツとし、
収納スペースのマットや照明・キーホール照明・リモコンボタンなどを赤で統一。
車体色は「マットブラック2」と呼ばれる艶消し黒、しかし車名はワルなイメージのためか「マッドブラック」。

2004年10月

輸出仕様マジェスティ400がマイナーチェンジ発表
 営業呼称「YP400」  機種コード「5RU6」

  
フロントブレーキをWディスク化して、若干数(40台前後程度との噂)が64万9千円(税抜)で逆輸入車として流通。
 ■ マジェスティの歴史(2) 〜年度別機種コード一覧(250ccモデルのみ)
マジェスティ
YP250
マジェスティ SV
YP250S
マジェスティ ABS
YP250A
マジェスティ C
YP250C
グランドマジェスティ
YP250G
1995年 4HC1 (8/20発売)        
1996年 4HC2 (7/1発売)        
1997年 4HC3 (4/10発売)        
  5CG1 (11/10発売)      
1998年 4HC4 (1/10発売)        
    5CG2 (6/1発売)    
  5CG3 (12/8発売 # ) 5CG4 (12/8発売)    
1999年 4HC5 (1/12発売)        
5GM1 (10/15発売)        
2001年 5GM8 (3/1発売)        
2002年 5SJ1 (3/18発売)        
    5SJ4 (5/10発売)    
      5SJ3 (6/7発売)  
2003年 5SJC (3/3発売)   5SJE (3/3発売) 5SJD (3/3発売)  
      5SJF (5/30発売 *)  
2004年       5SJH2/10発売)  
        5VG1 (3/3発売)
      5SJJ (6/30発売 *)  

 

 

 

 

5VG2 (12/1発売)

(#)マジェスティSVはグレード消滅   (*)2003年の5SJF、2004年の5SJJは限定販売
 ■ ちょっと変わったマジェスティ

1999年10月

第33回東京モーターショー参考出品車 「クリア外装カットモデル」
 ヤマハブースの一角に設けられた、新しい体験・想像・感動・発見をテーマにした「DISCOVERコーナー」に展示された車両
  
モーターショー直前に発表された新型マジェスティの「進化」を具現化する手法として、カットモデルにクリア外装を被せて
多数のクリスタルボール(泡をイメージしたものらしい)をシート下トランクに詰め込み、当時誰もが驚いたトランクスペースの
大きさを会場でアピールした。
   当時の雑誌に掲載された記事によると、シート下スペースを水槽にして金魚を泳がせる案もあったが、
   ショーモデルとはいえ強度面などを考慮して実現しなかったという裏話があるとか・・・。
また、シート下の前部にパワーアンプ、後部にウーハーを埋め込み、フロント部分にアルパイン製2DINカーステレオを
設置した「オーディオバージョン」も、ショーモデルとして同会場に展示された。
当時の雑誌記事に、ワイズギア関係者の「市販を目指して開発中」というコメントが掲載され、実際にフロントパネル裏側に
10cmスピーカーを設置するビス穴が存在していた事などから期待されたが、結局市販化には至らず。
のちのマイナーチェンジでは、パネル裏のビス穴も消滅してしまった。

2000年11月

研究開発車両 「ヤマハASV-2」
 運輸省が推進するASV(Advanced Safety Vehicle:先進安全自動車)プロジェクトの一環として開発された車両
 茨城県つくば市で開催された「スマートクルーズ21〜Demo2000」に出展された

  
1号車と2号車の2台が存在し、1号車は予防安全・事故回避・衝突安全などの「自律型システム」を搭載、
2号車は道路側インフラからの情報をもとに運転者支援を行なう「路車協調型システム」を搭載している。
 *1号車の特徴(画像の車両)
  二輪車の存在を赤外線レーザーを介し四輪の運転者に知らせる、「車&車間通信システム」
  走行中のバンク角に応じてヘッドライト光軸を回転させる、「アクティブヘッドライト」
  メーター部のモニターで運転者に各種の情報を提供する、「マルチインフォメーションシステム」
  緊急時のブレーキ入力が不十分な時にブレーキ入力を補助する、「ブレーキアシストシステム」
  二輪車の前面衝突事故の際に運転者の負傷を低減する、「エアバッグシステム」
 
*2号車の特徴
  見通しが悪いカーブでカーブ形状等の情報を車両に伝える、「カーブ進入危険防止支援システム」
  カーブ手前で停止車両や落下物等の障害物を検知する、「前方障害物衝突防止支援システム」
  交差点で停止線までの距離を車両に伝える、「出合い頭衝突防止支援(停止)システム」
  交差点で交差道路の接近車両情報を車両に伝える、「出合い頭衝突防止支援(発進)システム」
  交差点で対向車線の接近車両情報を車両に伝える、「右折衝突防止支援システム」
  交差点で横断歩道上の歩行者を検知し情報提供する、「横断歩道歩行者衝突防止支援システム」

     このリリースが出た時期は、既にフルモデルチェンジした「5GM」が発売されていたが
     車両の研究開発は1997年から始まっていたらしく、そんな関係でベース車両が「旧型」であったと思われる

2003年10月

第37回東京モーターショー参考出品車 「MABRICE(マブリス)」
 東京モーターショーに出品展示された、マジェスティ(5SJ系)をベースとした試作車

  
後輪を通常の内燃機関駆動、前輪をハブに埋め込んだ電動モーターで駆動する、ハイブリッド二輪駆動車。
常時二輪駆動ではなく、前輪は車両に跨ったまま取り回しなどをする際に使用する電動アシストを主目的に考えられている。

2003年11月

二輪消防車 「MistDragon(ミストドラゴン)」
 日本機械工業(株)がマジェスティCをベースに製作した世界初の二輪消防車で、国際消防防災展に出展された
  
シート下スペース部位に水槽タンクを備え、機動力を生かして初期消火などへの利用を考え開発されたもの。
2004年11月には千葉県・四街道市消防本部への配備が発表され、九州方面でも納入が検討されているらしい。

2004年10月

研究開発車両 「ヤマハASV-3」
 グランドマジェスティをベースに、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)に適応した車両として開発
 「ITS世界会議〜愛知・名古屋2004」に出展された

 
自車・車両周辺・走行履歴・個人設定など様々な情報を画像表示し運転支援する「マルチ表示メーターシステム」、
車体を傾けると光軸も同時に傾き、カーブ内側路面への照射範囲が変化する「二輪車用夜間ライティングシステム」、
フラッシャー操作と連動して車両後部のCCDカメラ映像をマルチ表示メーターに映し出す「二輪車用後方視界補助システム」、
近距離無線「Bluetooth」を用いた「音声通信システム」・・・などを装備している。

2005年1月

AT限定免許用教習車両 「グランドマジェスティ400・YP400L」
 2005年6月から新設される「AT限定普通二輪免許」の為の教習車両
  
この時点では正式に国内向け販売がリリースされていないが、一足早く登場した(?)国内仕様とも言える。
国内投入される場合、名称に「グランド」が付くかどうか憶測を呼んだが、この車両では「グランド」が付いている。
スクーターの教習車ってどんな形になるんだろう・・・と思っていたが、こんなバンパーが付いてるとは(笑)。
何気にショートスクリーンだったりするが、ノーマルの長さだと視界面で問題があるから?
   
画像は自動車学校向けの促販カタログらしく、某大手オークションに出品されていたものを・・・勝手に拝借しました(ごめん

 ■リコール、サービスキャンペーン情報 いずれのケースも無償回収修理
  リコール : 設計・製作過程の要因で、保安基準に適応しなくなるおそれなどがある為に対策を実施する制度
  サービスキャンペーン : リコールや改善対策に該当しないが、商品性向上や品質改善の為に対策を実施する制度

2001年3月

「ABS」モデル(約2千台)のリコール情報公開
  対象:SG01J-003245〜SG01J-006687

2001年6月

新旧マジェスティ全機種(約2万3千台)のリコール情報公開
  対象:4HC-061237〜4HC-070060、SG01J-000015〜SG01J-006707、SG03J-000027〜SG03J-015548

2002年5月

SG03J(約5千台)のリコール情報公開
  対象:SG03J-023359〜SG03J-028533、SG03J-026479〜SG03J-028473

2003年2月

SG03J(約2万1千台)のサービスキャンペーン情報公開
  対象:SG03J-023359〜SG03J-044657、SG03J-026479〜SG03J-043581、SG03J-028714〜SG03J-044777

2004年6月

グランドマジェスティ(約6千台)のリコール情報公開
  対象:SG15J-000034〜SG15J-006091
 ■ マジェスティあれこれ
ELM DESIGN(エルムデザイン)  〜スクーター部門のデザインを手掛ける
ヤマハ発動機100%出資のデザイン開発専門の会社で、ELMは「Epoch makers of Land and Marine」の頭文字から命名されたもの。
パッソル以来、国内外問わずヤマハ全スクーターのデザインを担当しているのがこの会社で、歴代マジェも全てここのデザイン。
モーターショーなどに出品される先行開発モデルや、ボートのデザインも手掛ける。
ちなみにスクーター以外の車両デザインは、「GKダイナミックス(GKデザイングループ)」という会社が手掛けている。
ヤマハ・モーター・ヨーロッパ  〜ヤマハの欧州拠点
ヤマハ発動機が欧州での製造・販売子会社や販売代理店などを統括するために設立した、欧州統括本部の一般呼称。
1968年にオランダに設立した事務所が最初の一歩。
欧州の生産拠点としては、フランス・スペインに組立工場、イタリアに組立・エンジン工場がある。
(他にミナレリ社・ベルガルダ社など、提携企業でのOEM生産などもある)
欧州生産と輸入の比率は、50〜125ccの小排気量車は現地生産、125cc超は約9割が日本からの輸入。
総売上高比率は、現地生産が約35%、日本からの輸入が約65%という。
MBKインダストリー  〜もうひとつの「欧州ヤマハ」
  
自転車やモペットに加え、ヤマハ製のスクーター・船舶用エンジンのOEM生産などを手掛けるフランスの企業で、旧称モトベカン社。
1984年10月にヤマハと提携、1986年7月にヤマハ発動機グループの傘下へ入り社名を改称して完全子会社化。
イタリアでも販売展開しているようだが、ヤマハの現地法人「ヤマハモーターフランス(イタリア)」とは別モノで、
MBKは一般的に「MBKヤマハ」とか「MBKフランス(イタリア)」などと区別して呼ばれる。
Skyliner(スカイライナー)  〜マジェスティのパラレルワールド
    

当初はマジェスティの輸出呼称と思っていたが、どうもMBK社で生産(もしくは販売)されたマジェスティに使われる名称らしい。
中身は完全にマジェスティと同じらしいが、音叉マーク部分などがMBKマークに変更されている。
MBKフランスとMBKイタリアが、それぞれ「Skyliner」の名称でマジェスティの125ccや250cc、400ccなどを販売してるようだ。
「ヤマハモーターフランス(イタリア)」からは、「Majesty」の各排気量モデルが売られているが、価格は「Skyliner」の方が若干安いらしい。
つまり、現地ではまったく同じ形をした「Majesty」と「Skyliner」という、異なった名称の機種が混在してる事になる。
何ゆえ、こんなややこしい事になっているのかは不明。
日本で言えば、S社(あるいはK社)が造ったバイクにK社(あるいはS社)のバッチをつけて、名を変えて売ってるようなもんか。

日本未発売モデル  〜海外で活躍する兄弟「コマジェ」
  
マジェスティ125(
台湾版)  マジェスティ125(欧州版)

排気量250cc&400cc以外に、海外では125cc、150cc、180ccの「Majesty」が存在する。
150cc&180cc版は125cc版の派生モデルと呼べるもので、基本的にプラットフォームを共通とするボアアップ版。
いずれの排気量にも、欧州仕様にはMBK社の「Skyliner」ブランドが存在する。

125ccには欧州版と台湾版が存在するが、いずれも現地法人による企画開発モデルで、まったく異なる容姿である。
台湾版は、燃料噴射装置やデジタルメーターなどを採用した上位グレード「FI」と、スタンダード版(キャブ吸気)の2本立て。
欧州版は、キャブ吸気エンジンのみの設定で、ハンドルマウントメーターや個性的なフロントフェイスなど流れるようなスタイリングが特徴。
欧州・台湾版共に400cc版同様、正規逆輸入車は存在せず並行輸入車になるので、保証関係は販売店任せになる。

また、「Versity(バーシティ:XC300)」という5GM(5SJ)系のエンジンを改良した300cc(実際には264cc)のモデルが欧州に存在する。
「Versity」にもMBK版が存在し、こちらは「Kilibre300」という名称で販売されているらしい。
  Versity(ヤマハ版)  Kilibre300(MBK版)

海外での展開  〜国には国の事情があるようだ
そんなマジェスティの海外での販売事情は、各国様々な展開を見せている。
北米市場では、250cc以下のシリーズ展開は今も昔も歴史がない。
5GM(5SJ)系が登場した頃は欧州同様に250ccを販売していたが、400ccが登場すると入れ替わるように250ccは姿を消した。
欧州市場は前述のように、ヤマハ製・MBK製の125cc〜400ccが入り乱れているような状況だが、北米市場同様に400cc登場を機に
250ccを400ccに置き換えて展開している国がある一方で、400cc登場以降も250ccの5GM(5SJ)系のみを販売展開している国もある。
例えば、フランスでは「250ABS&400」、イタリアでは「250STD+ABS&400」、オーストラリアでは「250STD&400」・・・
というように、日本ではカタログ落ちした「ABS」を現在でも展開する国もある。
国によって、規制や諸経費などが多種多様な結果だろうが、そのような事態にフレキシブルに対応できるのもマジェの強みといえる。
ちなみに、カスタマイズモデル「C」と400ccの兄弟車「グランド〜」は、日本のみでの展開。
MORPHO I (モルフォ・1)  〜マジェスティが受け継いだ遺伝子
  
MORPHO I (モルフォ・1)  MORPHO II (モルフォ・2)

1989年の第28回東京モーターショーに参考出品された、ヤマハのコンセプトモデル。
人間が機械に合わせるのではなく「機械が人間に近づく」というテーマのもと、人間工学の分析と研究から生まれた試作車(モックアップ)。
ハンドル・シート・ステップに加え、車高・ホイールベースなどがライダーの体格などに合わせて可動する変形機能が注目を浴びた。
のちにデザインコンセプトなどが、「GTS1000」や「Zeal(ジール)」という市販車に受け継がれたが、ポジション可動という機能は
マジェスティが登場するまで市場に出る事はなかった。
旧型の可動バックレスト(可動シート)というギミックは、モルフォのような先行開発車両からのフィードバックとも言える。
 (「モルフォ2」は、「1」を進化させて後年の東京モーターショーに参考出品された試作車)
160kmメーターの謎  〜海外でウケた要因のひとつ?
  
5GM系が姿を現した時に、誰もが目を疑ったのが「160km」まで目盛りがふられたスピードメーターの数字である。
旧型の4HC系は「140km」までの目盛りで、どうにか130km出るか出ないか・・・というポテンシャルだっただけに、
「まさか、150kmぐらいまで出るのか!?」「フルパワー輸出仕様などが存在するのではないか!?」とユーザーを騒がせた。
しかしながら、多少のリファインが施されたとは言え、そんなにパワフルなエンジンキャラクターに変貌するわけもなく・・・。
実は、開発段階で欧州のディーラーから「実際にスピードは出なくてもいいから、目盛りを増やしてくれ」という要望があったらしい。
向こうのユーザーは、実際のスペック以上にそのような外観上のイメージなどを優先する傾向があるそうだ。
欧州で人気が高いスクーター市場において、他社との差別化やイメージアップを狙った結果という事になる。

その他、詳細は ヤマハ公式サイト「人気モデルの系譜・MAJESTY SPIRITS 1995-2003」 も参照してくだされ